Release: 2020/09/24 Update: 2021/09/05
母の性格~捨てられたペット~
うちの母親は若いころから動物が好きでした。
子供のころから祖父が色々とペットを飼っていた影響なのか、自分の子供がペットを飼う事にあまり反対しませんでした。
最初は私が拾ってきた犬。
当時、家族と銭湯に通っていたのですが、ある雨の日、銭湯に入る前にその犬をかまったら、私たちが出てくるまで雨の中で待っていたのです。
その犬を「シロ」と名付け、可愛がっていたのですが、半年ほど経ったある日、家の縁の下で子犬を2匹生みました。

母犬似の薄茶色の子犬と、真っ白でふわふわの犬。

うちでは白い子犬を取って、薄茶色の子犬は幸い近所のお宅にもらわれていきました。
私は有頂天。
母犬と「エス」と名付けた一匹の可愛い子犬を可愛がり、毎日学校から帰るのが楽しみでした。
ごはんを上げて散歩に行き、排泄物の始末をする。
シロもエスもよく懐いて本当にいい子でした。
ところが・・・
母が決めたのか、父の判断なのかはわかりませんが何と、母犬を保健所に連れて行くことになったのです。
私は猛反対しました。
保健所って安楽死じゃないですか!
とうてい納得できることではありません。
でも、小学生の私がどう反対しようが両親は聞く耳を持たず、ある日私が学校から帰ってくると母犬はいませんでした・・・
残った子犬だけを飼うことになったのですが、母犬の事を考えると今でも心が痛みます・・・
そうして残った1匹を可愛がっていましたが、ひと月もしないうちに居なくなってしまったのです。
いつものように、早朝、トイレをしたくて鳴く子犬を外に出したのですがトイレを待たずにそのまま玄関のカギをかけてしまいました。
私が起きてきて玄関を見ると、子犬がいません・・・
近所を探しても見つかりません。
そのまま学校に行き、帰ってから探しましたが見つかりません。
私は母を責めました。
母犬を置いておけば子犬はいなくなることはなかった、と。
2匹の犬を養えないほど経済的に困っていたわけではありません。
小さいながらも庭があって、犬を置けない場所に住んでいたわけでもありません。
ただ、両親は子犬が成長して大人の犬が2匹になる事を嫌がったのでしょう・・・
今なら、その事情がわからないでもありませんが、それでも母犬を保健所に持っていくことは絶対に許せませんでした。
子供心に私は母は、本当に動物好きなのかどうか疑問がわきました。
この一件だけではありません。
その後も、飼う動物を死なせてしまったり捨てたりを繰り返していました。
母のこの性格、動物に対するだけでなく自分の兄弟や子供にも向けられていたのです。

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