Release: 2020/10/10 Update: 2022/02/01
身内を介護したこと、ありますか?
身内(特に親)の介護はある日突然、やってきます。
仕事があろうが無色であろうが、専業主婦であろうが独身であろうが、そんなことにはお構いなく、本当に突然必要になるんです。

身内を介護したことありますか?

身内の介護を経験すると・・・

身内を介護したことのある人なら、「あぁ、これ、うちもあるある」と同調されることが多いのですが、どうも、その経験の無い人には通じるものが無いらしく、時々「痛い批判」を受けることがあります。
もう、これはホントに経験した者でないとわからないんですね。
よく子育て中のお母さんたちから「子供のいない人に育児の大変さはわからない」って言われることがあるじゃないですか。
あれと一緒。
どんなに頑張って子育てしても うまくいかずにストレス溜めこんでしまい、周りからは「もっと頑張って」とか「子供がかわいそうだから、もっと優しく接して」なんて言われると、「これ以上、どうすればいいのよ!」ってなっちゃう。
でもね、救いは「子供は成長する」ことだと思うんですよ。
いつかは、その大変な育児から解放されるっていう希望がありますよね。
(障碍があるなどの場合は別として、ということです)
では、親や祖父母はどうでしょう?

認知症は治らない病気

認知症って治らない病気なんですよ。
薬で進行を遅らせることはできても、よくならないし完治もしない。
徐々に症状が進行して、益々精神状態が不安定になり、身体が元気なら とんでもない所まで「ひとり歩き」して迷子になったり事故に遭ったりします。
そのたびに、慌てて警察に連絡したり探しに行ったり、もう気が気ではありません。
昼夜を問わずの行動ですから、おちおち寝てもいられない。
言葉の暴力も日を追うごとに激しさを増して、子供と言えども触れられたくない心の傷に突き刺さるようなことをズケズケ言われ続けます。
いくら「頭の病気なんだ」と思っても、毎日こういうことが続くと介護疲れとストレスで、カーッとなってつい強い口調で咎めたり怒鳴ったりしちゃうんです。
実際に身内の介護をしたことが無い方が、親族の態度に不快な思いをしたり心配したりすることがあると思うのですが、実際に介護に携われないのなら、せめて批判するのをやめませんか?
あるいは1週間でも2週間でも、がっつりと介護に携わってみてはどうでしょうか。
思っていた以上に、「とんでもない経験」をすることになると思います。
明日は我が身
いつ何時、自分も身内の介護で悩むことがあるかもしれません。
でも今は、どうしても身内の介護が難しくなったら、救いの手が差し伸べられます
市役所の介護高齢課に相談してケアマネージャーを通じて、介護施設を探すこともできるし、自分たちの希望により近い施設をネットで簡単に検索することもできます。
決して「自分一人で頑張り過ぎ」て、つぶれてしまうことがありませんように・・・

まとめ

親の介護に悩む親族がいる場合、介護と言うのは予想以上に大変なものだという意識を持って下さい。
誰しも身内の介護がこれほど大変だと思っていないでしょう。
できれば優しく接したい、と思っているはずです。
でも、それができないのが「身内の介護」なんですね。
身内の介護の大変さは経験した者でないとわかりません。
その経験が無い方はお休みの日、一日でもいいので介護を経験してみてください。
そんな短時間の間でも、びっくりするような体験ができると思います。
そしてその気づきが身内を介護する上で、大切なんですね。
身内を介護したことありますか?

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