介護施設のクレーマー
目次
介護施設でも見かけたクレーマーとは?
どこにでもいるクレーマー。
全盲のおばあさんの入居
以前、母が入居している介護施設に全盲のおばあさんが入居してきたんです。
そのおばあさん、認知症というより精神疾患を患っていて、とても凶暴なんですって。
そのおばあさん、認知症というより精神疾患を患っていて、とても凶暴なんですって。
ご家族と話す機会があったので、聞いたところによると特養を始めとして、入る施設、入る施設で問題起こして「うちじゃ預かれません」と退去させられてきたのだとか。
彼女の義理の娘(息子の嫁)いわく、「とにかく若い頃から我が強くてわがまま。失明して認知(精神疾患)が入ってからは、暴力までふるうようになった」ということでした。
目が見えないという不安と恐怖で、新しい施設に入るたびに杖を振り回してスタッフを殴りつけたりするそうです。
これ、はっきり言って施設でも迷惑な存在だと思います。
これ、はっきり言って施設でも迷惑な存在だと思います。
介護施設ではなく、精神科の病院に入院させるパターンだと思うのです。
どこの施設でも退去を余儀なくされ、息子さん夫婦も次から次へと施設を探すのも大変で、とりあえずは預かってくれそうな所に無理やり置いてきてしまうようなんですね。
どこの施設でも退去を余儀なくされ、息子さん夫婦も次から次へと施設を探すのも大変で、とりあえずは預かってくれそうな所に無理やり置いてきてしまうようなんですね。
なぜ精神科のある病院じゃなくて介護施設なのか?
それはやはり「見得」とか「世間体」じゃないでしょうか。
それはやはり「見得」とか「世間体」じゃないでしょうか。
介護施設に入居ってことなら、誰も特別な興味をいだきませんしね。
連れてこられた施設の方も迷惑だったと思いますよ。
認知症の方なら介護できても、重度の精神疾患があるとなるとお医者さんの特別な処方とか治療が必要になる可能性が高いわけですから。
認知症の方なら介護できても、重度の精神疾患があるとなるとお医者さんの特別な処方とか治療が必要になる可能性が高いわけですから。
当の本人だって、いきなり見知らぬ場所につれてこられて不安はマックスになります。
そういう場合は一晩か二晩、息子さんかお嫁さんが付き添って一緒に泊まるという対処があってもいいと思うのですが、この娘夫婦は預かってもらえる施設が決まるとサッサと車で帰宅してしまいました。
そういう場合は一晩か二晩、息子さんかお嫁さんが付き添って一緒に泊まるという対処があってもいいと思うのですが、この娘夫婦は預かってもらえる施設が決まるとサッサと車で帰宅してしまいました。
介護施設内での怪我と救急搬送
その結局、施設の中で真夜中に興奮してベッドの柵に上って杖を振り回し、足を踏み外して転落。
脚の付け根の骨折で、その日のうちに救急搬送され、手術して入院に。
脚の付け根の骨折で、その日のうちに救急搬送され、手術して入院に。
親族のクレーム
それからが大変だったようです。
母親を預けてさっさと帰宅した息子夫婦が施設に怒鳴り込んできて、訴訟を起こすと大騒ぎしたそうです。
母親を預けてさっさと帰宅した息子夫婦が施設に怒鳴り込んできて、訴訟を起こすと大騒ぎしたそうです。
実は施設に連れてこられたとき、このおばあさんの精神疾患について娘夫婦は隠していたようで、何も知らない職員が夜中に安息確認に部屋に入った途端、騒ぎ出しちゃったそうです。
一旦興奮すると誰がどうなだめてもすかしても、落ち着かず暴力沙汰を起こしてきたみたいなんですね。
ところが、息子夫婦は「母親がそんなことするわけない、職員が虐待したに違いない」と譲らない。
今までどの施設でも預かり拒否されてきたのは、精神疾患を隠して、こういう問題を起こしたからだと思うんですけど、施設でもそれを強く言えない。
今までどの施設でも預かり拒否されてきたのは、精神疾患を隠して、こういう問題を起こしたからだと思うんですけど、施設でもそれを強く言えない。
最終的に病院で検査した結果、このおばあさんには重度の精神疾患のための凶暴性があり、それによる事故ということで片が付いたようでしたが、その息子夫婦は施設がある市町村の役所に訴えを起こして、後日施設に調査が入ったようです。
確かに自分の母親が施設で怪我をしたとなると、怒りを覚えるものでしょうが、このケースに限って言えば、しかるべき施設なり病院なりに預けず、やみくもに入居費用の安い介護施設を選んで押し付けたことが原因だと思うのです。
介護施設の中にも、こういう精神疾患を患った人を受け入れてくれるところがあるかもしれません。
専門の医者や看護師が常駐してるとか、往診してくれる施設ですけどね。
専門の医者や看護師が常駐してるとか、往診してくれる施設ですけどね。
入居前にはこういった疾患があるとか、問題行動を起こすということをあらかじめ職員やケースワーカー、ケアマネージャーに伝えておく必要があります。
自分たちで事実を隠して入居させておきながら、事故が起きてから施設の責任だけを問題にするって違うんじゃないですかね?
まとめ
認知症の親を入居させることを考えた時、以外にも「認知症の方は預かれません」と断られることがあります。
身内の介護で一番大変なのは認知症の親の世話だと思いますが、預かってもらえないとなると必死に施設を探し回ることになります。
私の父が心臓発作で救急搬送されてそのまま入院になった病院では、老人病棟がなかったので本当は認知症患者は預かってもらえない所でした。
とはいえ、こちらも仕事や自分の生活があるので何とか病院に無理をいって入院させてもらっていたのですが結局、父の問題行動のお蔭で病院から何度も退院以来の電話をもらうことになりました。
認知症の親の介護が無理だとわかったら、早めに預かってもらえる施設を探しておくことをおススメします。
普通の病院に入院させてから施設を探すのでは、病院の対応も併せて行わなくてはならず、精神的にも時間的にも余裕がなくなってしまうからです。
認知症という病気が世間に知れることになり、その介護も大変なことがようやくわかってもらえるようになったことで、専門のスタッフや認知症の患者の扱いに慣れたスタッフを常駐させている施設も増えてきました。
そういう施設なら自分の親を安心して任せられますよね。