Release: 2020/10/11 Update: 2021/09/05
介護施設の反乱 ~ヘルパーさんが突然5人も辞めた!~

介護施設での事件

母を預けていた有料老人ホームでの数年前の出来事です。

 

急にヘルパーさんたちがいなくなる!

部屋数15部屋、ほぼ満床状態でヘルパーさんなど職員が15~17名ほどのこじんまりした施設なんですけどね、職員同士の派閥争いがあったらしくて、ある日突然ヘルパーさんが5人いなくなっていたのです。
えー!どういうこと!?って思いますよね。
施設のオーナーや施設長は必死になって新しい職員補充に駆け回っていたのですが、どうもこの施設長(40代女性)と管理者(40代女性)の仲がものすごく悪くて、それぞれの派閥同士でいがみ合っていたらしいんです。
ま、こういう内部事情をことまで細かく教えてくれる職員がいるので詳細が分かってしまうんですけどね(笑)
で、何だかその管理者の女性が施設長になりたいのになれない腹いせに、毎晩 夜勤しているヘルパーさんにその人の悪口、会社の愚痴、入居者の悪口を言いに通ってきていたというのです。
自分の派閥のヘルパーさんじゃない人は、最初 迷惑ながらも聞き流していたそうなんですが、1ヶ月以上毎晩そういう嫌がらせというか業務妨害が入って、ほとほと精神的に疲れてしまったようです。
で、「こんな面倒くさい施設なんか辞めた方がいいかな」って具合に徐々に辞める決意を固めた人が増えていき、なんとある日突然、5人が「辞表」を出してそのまま帰宅してしまったというもの。
普通の会社だと最低1ヶ月は引継ぎ期間があるから急に辞めるなんてできないと思うんですが(ま、それでも突然来なくなることはありますが)、介護施設には時々こういった謀反が企てられるらしいです。
結局辞められて困るのは残った職員ですよ・・・
人がいない分、夜勤はもちろん、昼間も長時間働かなくてはいけなくなる。
無理に長時間労働することは無いといっても、無力な入居者さんたちのことを考えたら、その人たちを見捨てておくわけにもいかず・・・

介護施設の対応

幸い、残った施設長の顔がきいたのか、臨時で働いてくれるヘルパーさんが見つかったのと、急きょ求人募集をかけて2週間後には必要人数を確保できたみたいなんですけどね。
会社に対する不満不平愚痴、同僚や上司に対する敵対心はどこの会社でもあることですけどね、はっきり言ってやり方が汚い。
辞めるなら自分一人が辞めればいいことで、巻き添えを食って辞めたヘルパーも入居者も残った職員も大迷惑。
ハッキリ言って無責任。自分たちは命を預かる仕事をしてるっていう自覚が足りないんだと思いますよ。

まとめ

どこの介護施設でも人手不足は深刻な問題です。
そういう状態なので、質の悪いヘルパーや看護師たちは施設への嫌がらせで「みんな一斉に辞める」という暴挙に出ることもしばしばです。
介護施設によっては「ブラック」な働き方を強制しているところもあるかもしれません。
辞められて当然といえば当然かもしれません。
しかし、私が訪問見学した施設や、ソーシャルワーカー、ケアマネージャーなどに聞いてみると、そんな劣悪な環境の施設ばかりではありません。
職場と言うのは働く側にとっては不満がたまり易い場所かもしれませんが、自分たちの思い通りにならないからと言ってすぐに辞めたり、嫌がらせで複数人で辞めるというのは人間性が疑われるところだと思います。
親を預ける施設がこんな所だったら嫌ですよね。
そうならないためにも、できるだけ事前の見学や担当のケアマネージャーさんの意見を聞くなどの「調査」は必要だと思います。

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