こんにちは、社会福祉主事のナカネです。老人ホームといっても沢山種類がありまして、ご入居者様の状況において様々ですね。さて、介護付き有料老人ホームが群を抜いて入居の際、金銭的なハードルが一番高いですね、ですから日本全国、お金さえあればどこでも入居できるのが介護付き有料老人ホームです。続いて、有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅ですね。この二つのホーム(施設・住宅)は、入居時の金銭的なハードルはあまり高くない、マンション、アパートとほとんど同じです。ですが入居後毎月の費用がそれなりに必要となります。今回はお金のお話をしたいと思います。
目次
入居費用と、毎月必要な費用について
入居費用ですが、介護付き有料老人ホームが群を抜いてというか、桁外れに高いのはご存知ですよね。ですが毎月の費用はそこそこになります、何故なら介護保険が介護度で一律決まっているからです。我々業界ではまるめっていいます。法律で介護保険の負担額が決まっています。
この負担額は介護保険の上限額ではありませんのでご注意くださいね。
実は、施設に介護サービス付きの介護保険料と訪問介護や訪問看護の上限額は違うんですよ。
施設に介護が付いている、介護付きと言われる施設の方が安いんです、ですがなぜか入居時の費用が莫大なんですね。
住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅は、ホームとして介護権が付いてないので、外部サービス(訪問介護サービス)を使っているんですね。
それなので、訪問介護サービスと例えばデイサービスを複合して加算して介護保険の上限をしっかり請求するサービスになっているんですね。
どちらが得なの?って聞かれますが、一概には言えませんね。
ただ、毎月の負担額が多いのは「サービス付き高齢者向け住宅」だと思います。
入居時に必要な金額、お金
入居一時金と言った言葉を見たことがあると思いますが、これは介護付き有料老人ホームといった介護サービスを施設がする権利があるホームに適応される言葉です。
サービス高齢者向け住宅にも介護付きの施設がありますよ。
介護付き有料老人ホームの場合は、入居一時金の制限はありません。
サービス付き高齢者向け住宅、住宅型有料老人ホーム、介護付きでないホームの場合は、月額利用料の3か月以内(敷金、預り金として)と決められてます。
以前は、制限が無く、礼金も請求できましたが、今は違反になりますよ。
入居費用や毎月の費用はどうしてるの?
数百万円になる介護付き有料老人ホームの費用は、皆さんどうしているのでしょうか?ってこの仕事をしていると考えてします。
聴いてみると、預貯金だけでなく、持ち家を売却して資金を作っている方がほとんどでした。
まっ、当然と言えば当然ですね。
ご実家だったりすると残された家族を考えるとかなり難しい問題なので、結構大変な方法ですね。
住宅型有料老人ホームや、サービス付き高齢者向け住宅は入居費用はあまり問題ないかと思います。
それでも色々と問題が残ることでしょう。
高額な入居一時金を支払うには、リバースモーゲージ
今はとても良いサービスを金融機関が提供してくれてますね。
「リバースモーゲージ」は、自宅を担保に融資を受けます。使った分の利息を毎月支払うサービスです。
ですので、入居一時金を支払っても、ご実家に住んでいることができます。
似て非なるサービスで、「ハウスリースバック」というサービスがありますが、このサービスはまったく意味が違うのできちんと検討する事が必要です。
例えばリバースモーゲージは融資を受けた金額の利息だけを支払うシステムで住宅の所有権は移転しません。
ですので、いつでも売却をして融資額を返済が可能です。
一方、ハウスリーズバックは、売買なんです。所有権は移転するので自分の家でなくなります。その後リース料(賃貸料)として毎月支払います。
お分かりいただけますか?
当然利息より、リース料の方が全然高いですよね。
ハウスリースバックはCMで「しかも、買い戻すことができるんですよ~」ってかなり誇大広告ぎみな事をいってますが。
高いリース料を支払って買い戻すことはほぼ不可能でしょう?
恐らく、12~15年で売却金額と同等のリース料を支払う事になります。
「売ったものは帰ってきません」これ不動産の常識です。
そんなわけで、私はリバースモーゲージで一旦体制を整え、家族会議をして今後の資金計画をするのがベストだと思います。
資金が尽きた、年金だけでは無理かも?
これは、必ず起きる事です。
現に私の経営しているホームでも、そんな理由で入居された方が沢山います。
自宅を売却して資金を得ても、介護をしている家族の生活等を考えると、意外とお金が必要になりますよ。
それと、一度に大きな金額を入手すると、色々と遠い親戚だとかが寄ってきます。
そして、資金管理をしている方が使ってしまったりって、普通にあることなんです。
私は、こんなケースで資金管理してた方が使い込んで、私のホームが不正な請求をしたと訴えられたことがあります。
人間ってお金が絡むと、なによりも怖い存在になります。
私の場合は、きちんと管理しているので問題はなかったのですが、それでも諦めないでホームが着服したと噂まで流されました。
さて、本題に戻り、資金が付きましたら思い切ってホームを変えましょう。
介護付きでしたら、住宅型有料老人ホームに引っ越す事をお勧めします。
入居費用も安くて、毎月の利用料も良心的なホームが多いからです。
入居時にホームの相談員さんにきちんと事情をお話して、生活保護申請をしても売らうとかといった事を検討しましょう。
但し、本人が不動産を所有している場合は売却しないといけませんので注意が必要です。
まっ、この辺の詳しい話は個別に相談してみたほうがよいかと思います。
実は、生活保護者は迷惑なお客さんではありませんせん。
利用料は全額頂けない場合がほとんどですが、毎月きちんと利用料を頂けるのである意味経営者側からみると安心してお預かりできるお客様なんです。
年金を使い込んでごねて支払いをしない家族が凄く多いのです。
理由を聞くと、私たちの生活の方が大切だから、え?親の年金でしょ?そんなことが沢山あるのが介護業界なんですね。