ワンオペ介護は厳しいという現実
いよいよ親の介護が必要になった。とはいえ、何の準備もしていないし、何をどうすればいいのかいいのかわからない。育児と一緒で、「介護」は待ったなし!なんですね。そんな時、誰に相談して、まず何をすればいいのか、そんなお悩みにお答えします!
母親がトイレに間に合わず、というか、トイレの場所がわからなくなって粗相するようになっていまいました。
親のオムツの世話をするんなんて思ってもみなかったし、やれる自信がないんです・・・
子育ての時は夢中で赤ちゃんのオムツの交換をしていましたが、大人の場合とは全く違いますよね。
まず、本人がオムツをしてくれないとオムツ交換もできません。
まず、本人がオムツをしてくれないとオムツ交換もできません。
ご本人にいきなり「オムツしてよ!」と言っても、まず拒否されちゃいます。
そんな時はできるだけ感情を抑えて「間違っちゃったね。大丈夫だよ、お風呂でお尻を洗おう」と声をかけてみます。
そんな時はできるだけ感情を抑えて「間違っちゃったね。大丈夫だよ、お風呂でお尻を洗おう」と声をかけてみます。
本人は恥ずかしさとショックで落ち込んでいるので頭ごなしに怒ったり声を荒げると却ってうまくいきません。
自分の娘や息子にオムツを進められても、本人はまず受け入れません。
デイサービスや介護施設のヘルパーや看護師に促されて、初めてオムツを受け入れるということが多いのです。
デイサービスや介護施設のヘルパーや看護師に促されて、初めてオムツを受け入れるということが多いのです。
父がお使いに出かけたきり戻ってきません!先日は夜遅くに戻ってきたのに、今日は真夜中を過ぎても帰って来ないんです!
これは認知症の方によくみられる行動です。通いなれた道なのに、お店に行きつけない、あるいはお店から出たところで、どちらに行けばいいのかわからなくなる。
「家まで近いから」とご本人は誰かに道を尋ねることをせず、どんどん間違った道を進んでしまいます。
疲れを感じる感覚もマヒしているので、何キロも歩き続けて、警察に保護されたということもあります。
疲れを感じる感覚もマヒしているので、何キロも歩き続けて、警察に保護されたということもあります。
まずは落ち着いて、110番通報しましょう。家を出たときの服装や要望、認知症があって迷子になることが増えてきたことなどを伝えます。
あ、最初に警察に連絡するとまず家出を疑われることがあるんですね。
でも、認知症があって方向感覚が鈍っていることなどを忘れずに伝えるようにしましょう。
あ、最初に警察に連絡するとまず家出を疑われることがあるんですね。
でも、認知症があって方向感覚が鈍っていることなどを忘れずに伝えるようにしましょう。
警察間で情報共有できるので、地元の管轄外の警察から連絡が入るということもあります。
「放っておいても帰ってくるだろう」と楽観的に考えても、認知症が進んでいる場合はとんでもなく遠くに行ってしまうことがあるので、まずは警察の協力を仰ぎ、ご本人が行きそうなところに連絡するようにします。
「放っておいても帰ってくるだろう」と楽観的に考えても、認知症が進んでいる場合はとんでもなく遠くに行ってしまうことがあるので、まずは警察の協力を仰ぎ、ご本人が行きそうなところに連絡するようにします。
また、このような時に備えてあらかじめ本人が行きそうなところに事情を説明しておけば、もしもそちらに寄ったときに連絡をもらえますので、普段からの準備が必要になります。
家にいると何度も同じことを聞いたりしゃべったりして疲れる。
認知症の初期症状の一つです。訊いたそばから忘れて、何度も同じことを聞く。
本人はいたってまじめです、ふざけているわけではないんです。本当に一瞬で聞いたこと、言ったことを忘れてしまいます。
本人はいたってまじめです、ふざけているわけではないんです。本当に一瞬で聞いたこと、言ったことを忘れてしまいます。
身内の場合だと段々イライラしてきて、感情的に怒鳴ってしまうこともよくあります。
身内の介護が難しい原因がこれなんですね。
身内の介護が難しい原因がこれなんですね。
怒られたほうはなぜ相手が怒っているのかわからず、困惑してしまいます。
委縮してしまう場合もあれば、反発して怒鳴り返したり手をあげたりすることもあります。
委縮してしまう場合もあれば、反発して怒鳴り返したり手をあげたりすることもあります。
聞き流して適当に返事をしていると、怒らせてしまうし、いつまでも同じことを繰り返していると疲れてしまう。
家事が忙しい場合は特に神経が磨り減るほど大変なのです。
家事が忙しい場合は特に神経が磨り減るほど大変なのです。
母が料理すると、おかずがものすごく塩辛いんです。見ていると、何度も何度も塩コショウしてるんですね。
でも本人は食べても塩辛さを感じていないみたい。
これも認知症の症状の一つです。味覚が鈍感になって、というか、わからなくなってきます。
塩気の強いもの食べても塩辛さを感じなかったり、今、食事をしたばかりなのに空腹だという。
塩気の強いもの食べても塩辛さを感じなかったり、今、食事をしたばかりなのに空腹だという。
本人のために炊事や掃除、洗濯をさせて認知症が進まないようにするのはいいのですが、やはりできないこともあるので、そばにいてさりげなくサポートできるといいですね。
炊事が無理だと感じたら、「お母さん、悪いけど洗濯物を取り込んでくれる?」など、他に意識を向けさせるという方法もありますよ。
家に誰も来ていないのに「泥棒に入られた。宝石を盗まれた」
または、「お前が財布を盗ったんだろう!」と食って掛かるなど、取られ妄想が強くて・・・
これも認知症によくある症状です。本人の記憶が途切れ途切れになっていて、自分が閉まった場所がわからなくなると、誰かに盗られた、と思い込みます。
お財布が布団の奥のほうに押し込んであったりして、とんでもない所から出てくることもあるのですが、本人は見つかるまで探し回ったり、周りの人に疑いの目を向けるので、これを毎日やられるとほとほと疲れてしまうと思います。
母が何日もお風呂に入りません。美容院にも行かなくなって半年以上たつのですが、白髪交じりの髪が伸び放題で、まるでホームレスのようです・・・
認知症患者によくみられる「不潔行動」の一つです。真夏に汗をかいても「自分は汚れていない。年寄りだから体の垢もでない」と思い込んでいるのか、周りがお風呂に入るように勧めても頑として聞き入れません。
何日もお風呂に入らないと体が汚れるだけでなく、下着も真っ黒になって非常に不潔です。
身内が言っても全然いうことを聞かなかった人が、デイサービスや介護施設ではすんなりとお風呂に入ることもよくあります。
身内が言っても全然いうことを聞かなかった人が、デイサービスや介護施設ではすんなりとお風呂に入ることもよくあります。
身内だとお互いに感情的になるので、同じことを言っても聞いているほうにとっては攻撃的に聞こえるのかも知れません。
実はこれらの症状は70代で認知症になった母親と父親の実体験なのです。
最初は母親だけが認知症で、父がそばにいたので私と二人で母の介護をしていたのですが、徐々に父も認知症になって二人の面倒を見ることになりました。
はっきり言って、これは無理です。
最初は母親だけが認知症で、父がそばにいたので私と二人で母の介護をしていたのですが、徐々に父も認知症になって二人の面倒を見ることになりました。
はっきり言って、これは無理です。
家事を任せられない母が家にいるのに、父が行方不明になる。
仕事で疲れて帰ってきても、母が夜中に物盗られ症状で騒ぎはじめて、起こされる。
仕事で疲れて帰ってきても、母が夜中に物盗られ症状で騒ぎはじめて、起こされる。
相談できる人もいなくてどうしようかと思っていた矢先に、ある介護施設を見つけてそちらにお世話になることができたときは本当にほっとしました。
身内の介護はほかに面倒見てくれる家族がいてもいなくても、想像以上に大変なことなのです。
幸い、今の時代はインターネットで簡単に介護施設を探すことができるようになりました。
認知症の親御さんの介護に悩んだら、まずはお住まいの市役所・区役所の介護高齢課などに相談することをお勧めします。
最初に介護認定を受けてもらうことから始めるのですが、介護度が決まればそのあとの介護のプランを選ぶことができるんですね。
最初に介護認定を受けてもらうことから始めるのですが、介護度が決まればそのあとの介護のプランを選ぶことができるんですね。
いきなり介護施設に入居させることに抵抗があるなら、まずはデイサービスを試してみるとか、施設のお試しプランに申し込んでみるなどして、
できるだけ自分一人で介護を担わないようにしましょう。
できるだけ自分一人で介護を担わないようにしましょう。
身内の介護の大変さは、徐々に世間に認識されるようになってきました。
親を介護施設やデイサービスに入れるのは、当たり前になりつつあります。
親を介護施設やデイサービスに入れるのは、当たり前になりつつあります。
一人で悩まずに役所の職員や介護のプロに相談しましょう!
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